すべての積読は一冊の本から始まる。
文庫の会の交換会のお題「心がぽかぽかする本」とセレクトされたやってきた1冊。この小説が描く「ぽかぽか」は一筋縄ではいかなかった。
有名な冒頭「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった」冬にガーラ湯沢へ行けば、現在でもこの光景に出会える。
東京大学本郷キャンパスはかつての加賀百万石のお屋敷跡、三四郎池は殿様のお庭であった。小説三四郎の舞台にもなったせいか、つい夏目漱石の小説が読みたくなる。
岡本太郎ママ、岡本かの子による金魚で人生繚乱される男の小説。女史の小説は、そのわかりやすい題材で、主人公たちの人生を描く独特なセンスを感じる。
平昌オリンピックで活躍するドイツ勢を見て、雪山を思い出し、続けて思い出したミステリー。ミステリー以上に結末のロマンスが自分には衝撃的だった。
思うことがあって、文京区本郷を調べ&徘徊している。人を惹きつけた菊富士ホテルの跡地にも足を運んでみた。
田辺聖子訳「新源氏物語」いよいよ下巻だが、諸行無常の響きたっぷりで、気持ちはやっぱり沈んでしまう。人生の晩年とはそういうものなんだろうな。
田辺聖子女史の「新源氏物語」も中巻では、光景などの描写はより具体的に、人間関係はより緻密になって俄然面白くなってきた。
映画「ブレードランナー」の原作で、1996年に復刊されたロック調の表紙が気になりジャケ読みです。アンドロイドはもう身近にいそう。
タイトル「ビッグ・ノーウェア」の由来が不明であったが、最後の最後で結末と同時に提示されたストーリーが余韻を残す。どんな悪にも音楽へ救いを求めた傑作だなと。
アメリカ西海岸ロスアンゼルス、メキシコとの関わりも深く、メキシコ料理も美味しいが、犯罪の闇も深そうだ。エルロイ」LA4部作」の第2作目。
モチーフ(花火など)使いも巧みな超短編集で、川端康成の世界観がヒシヒシと感じられる。