すべての積読は一冊の本から始まる。
何度も読み返してしまう短編小説、それはニューヨークが舞台であったり、訳者にひかれていたり、切れ味鋭い短編だったり。理由はいろいろ。
蕎麦が好きでもそうでなくても誰でも語れる食が蕎麦なのか。年齢を重ね振り返る人生が出てくると蕎麦を美味しく思うようになるかも?
「芥川龍之介に見いだされ、山頭火に慕われ、つげ義春が漫画に描いた」と言われる伊那の井月を含む短編小説のような作品集
つげ氏が言う「地味で面白味のない湯治場」でも、ゆっくり滞在を堪能できるのであれば、自分は魅力的だと思う。願わくば、古くてもいいから手入れは行き届いて欲しいけど。
芥川龍之介が住んでいた田端を訪れてみたが、与美夕照も期待外れたような面白かったような。むかしの名残になかなか出会えない土地だった。
2000年に購入したデジカメで撮影した2001年のスウェーデン・ストックホルム。よく写る(と思って)とっても気に入っていたカメラで写した北欧。建築家も魅了されていた。
長年きっかけをつかめなかった金沢三文豪の一人「室生犀星」の世界をようやく読了することができた。女性への思いが強い作家の背負っていたものは…
漫画「雨の降る日はそばにいて」は大好きであったが、漱石の「雨の降る日」の話も忘れがたい余韻を残す。
林芙美子女史の感性に、井伏鱒二氏のセンスが被さってできた「サヨナラダケガ人生ダ」の世界を身近な編集者が語ってくれた。
勢いで読み進めてきたエルロイのLA4部作もようやく最後。寂しい気持ちもあるが、結構どっぷりはまったから、満足している。
LA4部作のうちで最も話題になった1作、もっとノワール・アメリカン読みたくなるほどに。
映画「探偵はBARにいる」の原作名は地味なタイトルだが、大泉洋&松田龍平のコンビがぴったり。