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「帰りたい風景」洲之内徹
気まぐれという言葉に違わず、ぐにゅぐにゅぐにゅと読まされてしまう美術随想
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「この日をつかめ」S・ベロー
米国人のユダヤ系ノーベル賞によるある男の追い込まれた生活ぶり
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「かわいい女・犬を連れた奥さん」チェーホフ
女だっていろいろ、チェーホフが捉える女はいろいろ
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「風琴と魚の町」林芙美子
一押しは「浮雲」だけど、小作品の短編もなかなかパンチ効いていた
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「草枕」夏目漱石
山を登って旅をして、いろいろ感じた漱石の旅物語ですね。
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「吾輩は猫である」夏目漱石
9年間を暮した「漱石山房」の跡地にある記念館の石榴、裏には猫のお墓もある。
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「侏儒の言葉・西方の人」芥川龍之介
新潮文庫で読み進めた芥川龍之介作品も大詰め、最後は中国の故事とキリスト教に形を借りて。
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「河童・或阿呆の一生」芥川龍之介
追い詰められてた芥川龍之介の心象を反映している作品たち
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「戯作三昧・一塊の土」芥川龍之介
芥川龍之介、豊富なラインナップで充実した短編作品を展開
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「劇場」S・モーム
読めば読むほど手練手管な作家S・モームを納得させられる長編
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「鮨 そのほか」阿川弘之
大往生を遂げた大日本帝国海軍提督3部作の作家による92歳の1冊
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「雨・赤毛」S・モーム
サマセット・モーム作品、そのむかし「月と6ペンス」を読んだことがある。わかりやすいタイトルと、そこから内容が想像できないギャップに魅力を感じ、他の作品も読んでみたいと常々思っていたので、何冊か積んである。まずは軽めのこち […]
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「蜘蛛の糸・杜子春」芥川龍之介
芥川龍之介の時代に対する憂鬱と倦怠がときに現れるような作品集
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「オリヴァー・ツイスト」C・ディケンズ
ストーリー破綻気味でも人の心の動きを意識しながら読めばいい
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「二都物語」C・ディケンズ
華やかなストーリーを期待していたが、フランス革命だから浮かれ話で終わる訳はないなと。
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「金閣寺」三島由紀夫
読んでいて心のこりは重くなったけど「三島由紀夫」の小説だなと
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「檸檬」梶井基次郎
長編でガッツリ読ませるというより鋭敏な感性で目にしたものから小説空間が生まれる。
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「お伽草紙」太宰治
カチカチ山でウサギに敵討ちをされるほどタヌキは悪者か?
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「夫婦善哉」織田作之助
大阪らしい大阪が似合う短編集、著者の長編が読めないのが残念
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「地獄変・偸盗」芥川龍之介
芥川短編、一途に生きることを意識して読んでみると、味わいが変わってくる(かも)。
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「羅生門・鼻」芥川龍之介
芥川の小説には「羅生門」だけでなく「邪宗門」もある。画像の喫茶店とは無関係だけど(多分)、喫茶店「邪宗門」はかつて日本に8店舗!もあった。初期の小説はやはりまだ病んではないね。
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「もめん随筆」森田たま
近所に着物を売っている店があり、前を通るたび「誰が買うのかな?」と思っている。幸田文女史もそうだったけれど、明治生まれの女子は、着物を通じて人間模様を語るのが上手だなと。
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「夢十夜」夏目漱石
長野県善光寺の仁王門にある金剛力士の足を見ながら、運慶は彫ったのではなく掘ったという話は夏目漱石の小説だったのか?