地理的な環境が国家に与える影響とは?
地理的な環境が国家に与える政治的、軍事的、経済的な影響を、巨視的な視点で研究するもの
というが、戦国時代の日本であれば、これだけの山々が連なれば諸国への影響だってあるだろうなと。
この写真にちなんで、こちらを紹介したい。
「牙を研げ」佐藤優
佐藤優氏の書籍は社会を見る目が鍛えられる
こちらの書籍はそもそも「講談社の早朝講座」が基になっているらしい。そうか、そのような講座があったのですね。きっと、きっと… すごい方々が学ばれていたのだろうな。
自分、朝はダメです(夕方もダメですが)。
山への言及は「第四章 教養としての地政学」にある。
ヘーゲルの「海と川は人びとを近づけ、山は人びとを遠ざける」という言葉があります。
地政学は分析された結果を読むとなるほどと思うことが多く、歴史と絡めて思うと面白い。外交筋はこのようなことを研究されるのかと。
他に(地政学ではないが)
田中眞紀子さんもそうです。(略)彼女は権力闘争にしか関心がなくて、官房長官か外務大臣をやりたいと言ったから、外務大臣になった。記者会見でテレビによく出ることができるからです。(略)しかし、全然わからない外交に手をつけ、特に北方領土交渉に手をつけたから、中でめちゃくちゃになってきた。そのおかげでこっちも捕まるようになって、えらい迷惑でした。
なるほどね。決して田中外務大臣を全否定しているわけではない… けれどと。
理系出身の自分は「第七章 武器としての数学」も興味深く読めた。数学はときに物の考え方として、役立つ時があると思っている。やっぱり、理論としての構造はしっかりしているからね。