「珈琲のことば」箕輪邦雄


美味しいコーヒーと面白い本のあるカフェが増えている

出身地国分寺の再開発も著しいが、やや気になっていた国分寺駅北側にある胡桃堂に寄ってみた。

こんな美味しい水出しコーヒーがあるとは、知らなかったよ。

この写真にちなんで、こちらを紹介したい。
珈琲のことば 木版画で味わう90人の名言」箕輪邦雄

¥750だったかな。

ブックカフェにおいて欲しい本

「はじめに」でも触れられているが、この本は

ここで取り上げた文は古今の多方面からコーヒーを媒介して吐露された金言を木版で摺って表して観たものです。

と言う、少し風変わりな本である。印字された文字と異なり味わいあるけど、長文は読みにくい。だけど、印字の文章も付いているので、むしろここでは摺られた文字を楽しみたい。

以前紹介した獅子文六氏の文章もある。

(略)連日のように、コーヒーを飲んだ。やはり、よい豆を適当な方法でいれたコーヒーと言うものは、非常にウマいのである。また、日本人の鑑賞力というものは、お茶の関係か、非常に高いことも発見し、コーヒーをのみまわるのが、おもしろくなった。外で飲むだけでは、満足せず、自宅でも、午後になると、濃いやつをいれて、よくのんだ。

ブックカフェに「戦争と平和」のような大作おかれても、手に取ることはない気がする。

むしろ、積極的にこう言う少し風変わりで、眺めることが楽しい本を置いて欲しい。それを眺めたくて、珈琲飲みに行くから。

この1冊でした

珈琲のことば

 

珈琲のことば

  • 作者:箕輪邦雄
  • 出版社/メーカー: 平凡社
  • 発売日: 2016/03/11
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)