簡単美味しいメキシコ料理
最近はトルティーヤも作ったり?スーパーで売っていたりするので、お家でも簡単になんちゃってメキシカンできます。飲み物は是非コロナビール、食後はマルガリータで…。
日本のエンチラーダは迫力今ひとつですが、お家で作るときは本場並みに「1週間食べれそう」くらいボリュームで攻めたいです。
たった1回だけ行ったロサンゼルスですが、メキシコ料理店が結構ありボリューミーで美味しかった。当時はまだそれほどアメリカとメキシコの(良くも悪くも)親密度があることに気づかず、少し驚いたものです。
この写真にちなんで、こちらを紹介したい。
「ビッグ・ノーウェア(上)」J・エルロイ(文春文庫)
ロサンゼルスとメキシコの絡みを踏まえることが重要
エルロイのLA4部作の第2作目です。
第1作目はこちら。
それぞれ独立して読める作りになっているが、何気に前作を引きづっているところもあるので、順番に読んだ方がさらに楽しめる!ということで、遅々前進してます。時間かけて大作読み、その読了感はたまりません。
大作に飛び込む前に、軽く本作を総括するならば
ホモとアカと暗黒街が綺麗に収斂してゆく
らしい。そして、巻頭にある引用の言葉。
自分が選んだ悪夢に忠実たれと……
ジョーゼフ・コンラッド「闇の奥」
著者自ら選ぶ言葉も意味ありげです。コンラッドの「闇の奥」は、F・コッポラ「地獄の黙示録」の原作です。人間の心の闇は深い(と、自分も思わせぶり)。
上巻は、主な人物の登場と舞台設置が多い。
1950年のハリウッド、ホモ&アカとアメリカ&メキシコの善悪が入り乱れます。って、善はないかも。アカとは
で、ストーリーにこの運動自体は重要でなく、その運動に関する密告行為がポイントで、悪者は悪を重ねる。
とにかくきみたちにやってもらいたいのは、FBIの言葉でいるところの”友好的証人”を引っぱってくることだーーみずからすすんで、所属する共産主義組織について洗いざらい語り、ほかのメンバーの名前を密告しようという、(略)
人生は意外なところから道が開け(今の自分と少し被る?)登場する人物、小説は複雑なのでしっかり重要な人物を把握したい。
ハリウッドの撮影所が、ピケ隊に取り囲まれたとき、スト破りとして雇われ、それが終息したらエキストラの仕事を保証するはずだったのに…
彼は二週間ぶっつづけでピケ隊の頭を割りつづけた。その棍棒の鮮やかな使い方を見ていた非番の警官が、”バズ(ものをブンブンふりまわすこと)”と言うニックネームを彼につけ、市警の暴徒鎮圧班の班長をしていたジェイムズ・カルヘインに紹介した。カルヘインには、生まれながらにして警官の素質を備えた人間を見分ける眼力があった。
ということで、バズは警察側に取り込まれてゆく。
そして、現場責任者みたいなインテリ代表は、コンシディーン
コンシディーンは一瞬ぞくりとなった。おとりを送りこむ、人を操るーーそれこそ風紀課本部時代の彼が得意とした分野だ。
彼だけ、本作においてサブ主題として私的な家族の問題が絡み、本主題の捜査に影を落としてくる。そしてその家族の問題というのが、過去第二次世界大戦時におけるナチ問題につながるから奥が深い。作品として手が込んでいる!
意外な方面からストーリーに組み込まれ、狂気な事件を追っているダニーは言う。
「ときどき思うんです、この犯人がどういう人間で、なぜあんなことをするのかがわかれば、なにかとてつもなく大きな謎が解明されて、ふつうの事件など朝めしまえに解決できるようになるのではないか、と。そうなれば、地位が上がり、重要な事件が手がけられます。そもそも今回の事件は、わたしには想像もつかなかった、人間にこんなことができるのかと思うようなことだらけなんです。これで、なぜははっきりしましたね。くだらないなぜが」
結局、善はない。人々は自分が信じるところを突き進むとこに、この小説の救いがあるかな。下巻は(もう読み終えて、画像物色中)いよいよ収束するのですが、その収束する先がとってもアメリカ的!なところを紹介したい。
予告。2018年最初の投稿は「ビック・ノーウェア(下)」、その先に続くのは…。
Happy New Year !
みなさま、よいお年をお迎えください。読んでいただき、ありがとうございます。