「真田太平記」池波正太郎


誰が命名?「信州の鎌倉」別所温泉

レトロとも異なる微妙な雰囲気でしたが、手入れや駅員のおもてなし行き届いてます。

この写真にちなんで、こちらを紹介したい。
真田太平記読本池波正太郎ほか新潮文庫

大きな物語を読む前に予習してしまう

池波正太郎氏の「真田太平記」は新潮文庫で12冊もあるようです。素直に気長に読めばよいのですが、つい予備知識をつけてから読み始めてしまいます。1ヶ月1冊で1年がかりで読もうかな。

昭和六十年(1985)にNHKで一年間の連続ドラマになったんだけど、運悪く大河ドラマが何回か連続で近・現代を舞台にしたものをやっている時期で、日曜でなく水曜の放映だったせいか、それほど話題にならなかったような覚えがあります。

最近こそNHKのドラマもゆっくり見てなく、真田丸も見逃してますが、これだけの大きな物語なので、連載小説から始まって本になって、ドラマになっているのも自然な流れに思います。

ほか、池波氏が語るテーマへの思いや、登場人物&時代背景などの解説などです。そして最後に総括として

真田太平記』を形作った小説たち
ー〔真田もの〕〔忍者もの〕の総決算ー

があります。未読にもかかわらず、勝手に自分で読みどころをまとめてしまうと、真田氏一族はもちろん、一方で忍者たちの言動も読み応えありそうです。

いつの時代でも、状況を判断するための情報収集や、フェイクニュースではないですが扇動など、忍者たちによる駆け引きは現代でも読み耐えられる話題は多そう。

そして「物語の舞台・信州を訪ねて」として

物語の中で真田幸村は時々別所に出かけ、安楽寺に泊まり、石湯で湯浴みする。(略)その後もこの温泉は『真田太平記』には度々登場し、その時々の重要な場面の背景となっている。

大々的に観光地化されてはないですが、程よい広さで、訪れる人を楽しませてくれる原風景も残っているので、ゆっくり散歩して温泉浸かるには心落ち着く場所でした。

よろしければ、こんなのも。

yfroot.hatenablog.com

この1冊でした

真田太平記読本 (新潮文庫)

 

真田太平記読本 (新潮文庫)

  • 作者:池波 正太郎
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2015/12/23
  • メディア: 文庫