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「走れメロス」太宰治
国語の教科書で出会ったあの作品を再読
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「墨東綺譚」永井荷風
墨東(墨田区東側)に荷風の憧れた雰囲気はもう皆無かなと。
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「銀河鉄道の夜」宮沢賢治
カムパネルラ、ポラン、クラムボン… 知ってたあの単語は宮沢賢治の童話にあったのね
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「風琴と魚の町」林芙美子
一押しは「浮雲」だけど、小作品の短編もなかなかパンチ効いていた
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「侏儒の言葉・西方の人」芥川龍之介
新潮文庫で読み進めた芥川龍之介作品も大詰め、最後は中国の故事とキリスト教に形を借りて。
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「第七官界彷徨」尾崎翠
苔を媒介して第六感の先にある第七感を模索する昭和初期の小説
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「猫町」萩原朔太郎
詩人・萩原朔太郎の短編「猫町」、数学的表現の感覚が斬新だった
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「夫婦善哉」織田作之助
大阪らしい大阪が似合う短編集、著者の長編が読めないのが残念
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「武州公秘話」谷崎潤一郎
谷崎45歳ごろの意欲作品たちだけど構成も複雑でテーマも盛り込み過ぎでもっとじっくり読みたい
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「花筐」檀一雄
「火宅の人」の著者・檀一雄氏による短編「花筐」と2017年に公開された映画が気になる。
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「地獄変・偸盗」芥川龍之介
芥川短編、一途に生きることを意識して読んでみると、味わいが変わってくる(かも)。
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「羅生門・鼻」芥川龍之介
芥川の小説には「羅生門」だけでなく「邪宗門」もある。画像の喫茶店とは無関係だけど(多分)、喫茶店「邪宗門」はかつて日本に8店舗!もあった。初期の小説はやはりまだ病んではないね。
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「李陵・山月記」中島敦
日本芸術界を代表する芸大の音楽ホールで名人芸を堪能した。願わくば、自分も一芸に秀でた人生を送りたいものの、古代中国を舞台にした偉人たちの人生は?
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「惜別・右大臣実朝」太宰治
読まず嫌いだった太宰治だけど、その人となりなどわかって作品を読み進めてゆくと、著者の思いが伝わってくる。何かを書き伝えたい人だったんだろうなと。
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「津軽」太宰治
青森県にある太宰治の生家「斜陽館」を見て、没落してゆくお金持ちの悲哀から太宰治の作品がようやく腹落ちできそうな気がしてきた。
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「さざなみ軍記・ジョン万次郎漂流記」井伏鱒二
自分は諸行無常の平家滅びの美学を気に入っているが、東は栃木県の塩原とか湯西川まで落ちてきたらしい。井伏鱒二創作の平家落人の小説を紹介。
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「雪国」川端康成
有名な冒頭「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった」冬にガーラ湯沢へ行けば、現在でもこの光景に出会える。
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「金魚繚乱」岡本かの子
岡本太郎ママ、岡本かの子による金魚で人生繚乱される男の小説。女史の小説は、そのわかりやすい題材で、主人公たちの人生を描く独特なセンスを感じる。
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「夜明け前」島崎藤村
小説「夜明け前」冒頭の「木曾路はすべて山の中である」を体感したくて奈良井宿に行ってみた。次回は是非とも馬籠宿まで行きたい。