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「忍びの国」和田竜
忍びの者の生き様を改めて実感して
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「死の泉」皆川博子
日本人著者によるナチスミステリー、ヨーロッパは複雑だ。
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「オリガ・モリソヴナの反語法」米原万里
タイトル少々わかりにくが、小説読了後には納得できる感じがロシア
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「海炭市叙景」佐藤泰志
石炭と海の街「函館市」を架空の街「海炭市」と読み替えて
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「そこのみにて光り輝く」佐藤泰志
佐藤泰志作品の映画化「函館3部作」の1つですが、函館を感じてみたい。
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「旅屋おかえり」原田マハ
依頼人に代わって旅をする旅屋、クライマックスは愛媛県の内子町。
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「夜は短し歩けよ乙女」森見登美彦
引用からの話は色とりどりのパッチワークとして連携してゆく
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「重力ピエロ」伊坂幸太郎
映画化もされた伊坂幸太郎作品で自分がベスト2と気に入っている作品の1つ!
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「しゃべれども」佐藤多佳子
落語がテーマで吉祥寺が舞台の小説だったけど、映画では着物姿の国分太一氏が良かった。
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「小さいおうち」中島京子
「小さいおうち」そのまんまの「赤いフランス瓦がかわいらしい洋館」だけど、2階はないかも。どのお家がモデルかは、重要ではないよね。
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「とっぴんぱらりの風太郎」万城目学
万城目学氏の関西文学の最高傑作と思う。タイトル、登場人物のネーミング、ストーリー構成、どれも読み応えがある。著者の仕掛けを満喫したい。
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「みだら英泉」皆川博子
葛飾北斎の娘、お栄とも付き合いがあったらしい池田善次郎こと浮世絵師・渓斎英泉が気になっていたら、お墓はうちの近所にあった。
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「眩」朝井まかて
時代物を読むのであれば、やっぱり江東区をはじめとする深川近辺は舞台になるなと。まだまだ未知である東東京を攻めたい。
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「信仰の現場」ナンシー関
ご存命なら56歳になるナンシー関女史に、平成最後の「信仰の現場」レポートを綴って欲しい。彼女ならこの時代をどう描くかな。
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「美食探偵」火坂雅志
明治政界の奥座敷「大磯」で繰り広げられた美味しい食が登場するミステリー。美食よりもちろんミステリーの根幹は心理ゲームだけど。史実と虚構が楽しめる。
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「百日紅」杉浦日向子
強烈な杉浦日向子女史によるお江戸の世界。その線画だけでなく、ストーリーも読ませるから素晴らしい。歌舞伎役者が演じるなら、お栄はやっぱり… 誰がいいかな。
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「井伏鱒二 サヨナラダケガ人生」川島勝
林芙美子女史の感性に、井伏鱒二氏のセンスが被さってできた「サヨナラダケガ人生ダ」の世界を身近な編集者が語ってくれた。
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「向う端にすわった男」東直己
映画「探偵はBARにいる」の原作名は地味なタイトルだが、大泉洋&松田龍平のコンビがぴったり。
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「『坊ちゃん』の時代」関川夏央&谷口ジロー
東京大学本郷キャンパスはかつての加賀百万石のお屋敷跡、三四郎池は殿様のお庭であった。小説三四郎の舞台にもなったせいか、つい夏目漱石の小説が読みたくなる。
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「詩の樹の下で」長田弘
詩人・(故)長田弘氏の「詩の樹の下で」(みすず書房)にぴったりな大ケヤキが練馬区に存在してます。他に土地にもふといそうですが…
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「東慶寺花だより」井上ひさし
井上ひさし「東慶寺花だより」梅雨の季節の「花菖蒲の章」の結末、個人的には不満残る。これでは男性不信になってしまうよ!
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「珈琲のことば」箕輪邦雄
「珈琲のことば 木版画で味わう90人の名言」はコーヒーに関する著名人の発言が木版で摺られている。是非美味しいコーヒーがあるブックカフェに置いて欲しい1冊。
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「銀座を歩いて」岡本哲志
再開発が進む銀座は新たなステージへ!だけど、マイベスト銀座は20年以上変わらぬ雰囲気がある銀座ウエストのバナナサンデーだったりする。
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「牙を研げ」佐藤優
佐藤優氏著書の「牙を研げ」で言及あった「山は人びとを遠ざける」と言う一文を読み、日本の山並みを思い出した。地理的に分断されるからね。