ゲルマン民族は雪山がとってもよく似合う
スキー種目に強いドイツやノルウェーを見ていると、やっぱり彼らのお家芸なんだと思った。ふと、懐かしい画像を掘り起こしてきた。
2001年に購入した人生2台目デジタルカメラを連れて世界各国旅行したもので、やがて壊れました。日本製品、壊れるんだ…。と思ったものです。またお気に入りのカメラを連れて旅して回りたい。
ちなみにここは、2004年GWに訪れた、ミュンヘンのあるバイエルン州(南ドイツ)でオーストリアとの国境近くガルミッシュ・パルテンキルヘン、地名もTHEドイツな感じ。1936年第4回冬のオリンピックが開催され、今でもスキーではW杯の定番の場所。
このような雪山登山とも異なる雪山の(楽しげな)写真を撮りたい。
この写真にちなんで、こちらを紹介したい。
「北壁の死闘」ボブ・ラングレー(創元推理文庫)
ミステリーにロマンスがあってもいい
言うまでもなく、冬の似合う地域には冬の文化があるなと。そして、思い出したのがこの一冊。
(個人的に)謎の多いナチス小説嫌いではないものの、現代の海外文学(主にヨーロッパで)「予想外の結末」「意外な事実」となれば、ナチスが絡むことが少なくないと思う。そして、またか…と。日本の戦争モノでも上海とか絡めば怪しくなりますが。以前、まだミステリー慣れしてなくて、まずは古典をば… とナチスもの好きな自分は「鷲は舞い降りた」を読んだ。
杉江松恋氏の言葉を借りると
ジャック・ヒギンズの代表作の一つである『鷲は舞い降りた』は、ナチス・ドイツ落下傘部隊の精鋭がウィンストン・チャーチルの誘拐に挑むという雄大な物語である。
という、結構満腹な内容で、イギリス・ミステリーの底力を感じた。そのヒギンズ氏が推薦文で
近頃これほど面白い冒険小説を読んだことがない。この作品には単なる戦争ものにはない、才気と独創性が溢れている。
と絶賛していたのだから、読まねばと。あらすじだけを引用すると
アイガー北壁登攀中のクライマーが氷漬けのナチ軍人の死体を発見した。謎の遺体に関心を抱いたBBC局員が探り出した意外な事実。第二次再選末期、原子爆弾開発を巡ってナチ・ドイツが精鋭クライマーを集めて打った奇策とは…。追い詰められた彼らが魔の北壁で繰り広げた壮絶な死闘。比類のない迫真の登攀シーンで話題を読んだ(略)超一級山岳冒険小説。
雪山が舞台なんです。
画像のように晴れてれば、気持ちも気分も良いことこの上ないのですが、厳冬期には辛い&怖いしかない。そして、ざっくり感想を申せば面白かったです!だけど、自分が刺さったのは「比類のない迫真の登攀シーン」ではない。
もう結末を知っているので、再読する気はないのですが、知らずに読んで最後に素敵なロマンスがあった予想外の結末に刺さったのです。文章ではなくストーリーで読ませる作品だし山の用語も多めだけど、結末はロマンス好きも納得できるストーリー展開!
こういうロマンスは男性作家ならではかな。初っ端からミスリードされます。